
北米での大型イベント「E3」の開催に合わせ、ゲーム各社の新製品発表が相次いだ。専用のタブレット型リモコンを備えた新製品や、外部のスマートフォンやタブレット端末と連携するアプリケーションなど、大画面とタッチパネルを組み合わせた操作が焦点だ。ゲーム向けから始まり、ビジネス向けにも広がるジェスチャー操作機能と同様、新たな流れになるかどうかが注目される。
タブレット型リモコンを備えた任天堂「Wii U」

任天堂が開発中の新型据え置きゲーム機「Wii U」は、専用のタブレット型リモコン「Wii U GamePad」(関連記事)が目玉だ。タッチパネルに指や電子ペン(スタイラス)で触れて操作し、テレビの前でなくてもタッチパネルだけでゲームやソーシャルメディアを閲覧、利用できる。次世代電子マネーなどに使う非接触IC技術「NFC」を採用し、対応カードなどをかざすとその内容を読み書きできる。テレビの赤外線リモコンとしても使える。
これに加えWii U GamePadは内蔵カメラを使ってテレビでビデオ通話ができ、Webブラウザーとしても使える。タッチパネルで見ているWebサイトと、テレビの画面を同期したり、逆に別々の内容を表示したりといったことも可能だ。
外部のスマホ・タブレットと連携する「Xbox SmartGlass」

米Microsoft(MS)は、スマートフォンやタブレット端末を、据え置きゲーム機「Xbox 360」のリモコンにできるアプリケーション「Xbox SmartGlass」を2012年中に公開する。
Xbox 360で再生した動画やゲームをテレビに表示しながら、スマートフォンやタブレットで関連情報を閲覧できるほか、テレビでWebサイトを見ながらスマートフォンやタブレットのタッチパネルでズーム、スワイプといった操作を行える。外出時にタブレットやスマートフォンでゲームを利用し、帰宅してからテレビとつないだXbox 360で続きをするといった使い方も可能だ。
「Windows 8」を搭載したタブレットや、「Windows Phone」を搭載したスマートフォンに加え、他社製OSを採用した端末でも利用できる。
ジェスチャー操作「Kinect」に続く新技術の普及になるか
Mac向けにもKinectのような機能を実現する技術「LEAP」が登場している
任天堂、MSはともに、大きなディスプレイと手元のタッチパネルという組み合わせで、快適な操作性を追求しようという試みだ。
すでにiPadやiPhoneから、STB「Apple TV」をつないだテレビ、Macintosh(Mac)パソコンを操作する「Remote」アプリケーションなどの試みはあるが、より多様で、密な連携を取る製品が普及すれば、パソコンのキーボードやマウス、テレビのリモコンのような一般的な使い方として定着していくことも考えられる。
例えばMSが開発した、手を触れずに端末を遠隔制御するジェスチャー操作機能「Kinect」は、ゲーム機Xbox 360向けだけでなく、Windowsパソコン向けに展開(関連記事)している。米国のベンチャーLeap Motionも、Macパソコン向けに同様の機能を実現する「Leap」を開発するなど、ジェスチャー操作機能は大きく広がりを見せている。
ゲーム機向けに実用化した技術が、今後も多様な分野に影響を与える可能性がある。
(植木 皓=ニューズフロント)







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