【週末版】「Kindle」「Kobo」日本上陸、ますます身近になる電子書籍

【週末版】「キンドル」「コボ」日本上陸、ますます身近になる電子書籍

Amazon.co.jpが「Kindle」を、楽天が「Kobo」を日本でサービス展開することが明らかになり、国内でも電子書籍が米国並みに身近なものになりそうだ。若年層を中心にケータイ小説や漫画を楽しんでいた時代から、専用端末などの大画面でより幅広い層が多様な作品を読む時代へ変化していく見通しだ。

ついに日本上陸するKindle

【週末版】「キンドル」「コボ」日本上陸、ますます身近になる電子書籍

電子書籍普及の火付け役ともいえるKindleだが、日本上陸はいくども取り沙汰されては消えていた。国内の大手出版社との交渉がまとまらなかったためと言われ、今も端末自体は日本からも買えるが、電子書籍配信サービス「Kindle Store」では日本語の作品を購入、閲覧できない。また米国で利用者を引きつけているさまざまな特典も使えない。

しかし2012年6月末になってAmazon.co.jpは、Kindleを近日発売するとの告知(関連記事)を始めた。詳しい情報をメールで配信するとし、Webサイトから登録を受け付けている。Amazon.co.jpのアカウントでログインすれば申し込める。

Koboは先行して予約開始

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遅れて国内展開を発表した楽天子会社のカナダKoboは、Kindleに先行してWebサイト上で専用端末「kobo Touch(コボタッチ)」の予約を開始(関連記事)した。2012年7月19日から日本で電子書籍サービス「koboイーブックストア」を開始することも明らかにしている。

端末の詳しい仕様も公開している。kobo Touchはサイズが6型で、液晶の代わりに目への負担が少なく太陽光の下でも読みやすい米E Ink製電子ペーパー「Pearlディスプレイ」を搭載する。端末の重さは185gで、片手でも手軽に書籍を読める。また1台の端末に最大約1000冊の電子書籍をダウンロードし、持ち運べる。作品は無線LAN経由でネットにアクセスして購入する。

Kindle、Koboのサービスはスマートフォンやタブレットにも拡大か

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Kindle、Koboとも米国で普及している理由は安価な端末や各種の特典に加え、パソコンやスマートフォン、タブレットでも専用アプリケーションを入れるとそれぞれの電子書籍配信サービスを利用でき、買った作品を複数の端末で共有して読めることにある。日本でもこうした展開に期待が高まる。

また国内勢ではソニーの「Sony Reader」もAndroidスマートフォン、タブレット向けに専用アプリの公開を進めて(関連記事)いる。専用端末を買うのにためらいがある人にとっては手元の汎用端末からサービスが利用できれば品ぞろえや使い勝手を確かめるのに役立つ。

電子書籍の9割は、専用端末・スマホ・タブレットから読む時代に

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(資料出典:インプレスR&D)

Kobo、Kindleをはじめとした専用端末や、スマートフォン、タブレット端末といった新たなプラットフォームで利用できるサービスは、今後急速に広がっていく見通し(関連記事)。日本の電子書籍市場は2011年度で629億円規模となっており、そのうち新プラットフォーム向けは2割(116億円)程度。しかし、5年後の2016年度には市場全体は2000億円規模に成長し、そのうち9割(1800億円)を新プラットフォーム向けが占めるとインプレスR&Dは予測している。

一方で従来の携帯電話向けやパソコン向けは縮小していくと見られている。米国発の人気端末、サービスが国内参入し、電子書籍が身近になるとともに、今までの電子書籍の利用方法は廃れていく流れになりそうだ。

(植木 皓=ニューズフロント

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