7月の英国経済は前月比で市場予想を下回る成長にとどまった。前月には、今月8日に死去したエリザベス女王の即位70周年を記念する祝日があり経済活動が落ち込んだが、7月に入ってもその分の回復は鈍かった。
英政府統計局(ONS)の12日発表によれば、7月の国内総生産(GDP)は前月比で0.2%増。前月は同0.6%減少した。市場予想では0.3%増が見込まれていた。
エリザベス女王の死去とそれに伴う国葬で19日が公休日になることにより、英経済が7ー9月(第3四半期)にリセッション(景気後退)に陥る可能性は十分あり得ると、野村やドイツ銀行のアナリストは指摘する。トラス首相が光熱費の上昇を抑えようと一連の対応策を発表したものの、消費者や企業は物価の高騰と値上がりする光熱費に苦しんでいる。
英国の7月貿易統計:統計概要(表)
英国の7月鉱工業・製造業生産指数:統計概要(表)
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Consumer-facing services and information drove economic growth in July
Source: Office for National Statistics
原題:UK Economy Recovers Slower Than Expected From Bank Holiday Slump
(抜粋)