［パリ　１７日　ロイター］ – フランス中央銀行は１７日、最新の長期経済予測を発表し、２０２３年の経済成長率予想を前回の０．５％から０．３％に下方修正した。エネルギー価格による衝撃が理由だが、２４年にはある程度持ち直す見込みという。

今年の予想は２．６％。

ただ、予測はガス供給状況に大きく左右されるため、景気後退（リセッション）の可能性も否定できないとし、来年の成長率はマイナス０．３─プラス０．８％となることが考えられるとした。

政府の２３年予算案は１％を想定しており、財務省当局者は１５日、依然として実現可能な目標水準と自信を示した。

一方で中銀は、エネルギー価格危機が緩和されれば経済成長は加速し、２４年に１．２％（前回予想は１．８％）、２５年には１．８％に達する見込みだとした。

インフレ率は２３年初めにピークを迎え、平均では６．０％、２４年には２．５％、２５年には２．２％と予想した。

ビルロワドガロー中銀総裁は、週刊紙ジュルナル・デュ・ディマンシュに対し、「われわれの目標は明らかに景気後退を招かないことだが、（インフレ対策を）さらに強化する」用意はあると述べた。