今回は、京都大学が全学共通科目として実施するプログラミング演習(Python)の教科書として作成し、無料公開している「プログラミング演習 Python 2019」と「プログラミング演習 Python 2019(コラム編)」を紹介する。SNS上では本教材について「素晴らしすぎる」「非常にわかりやすくて良い」などと評判になっている。
※現在、最新版である「プログラミング演習 Python 2021」と「プログラミング演習 Python 2021(コラム編)」が公開中です(※10月21日 10時46分加筆)。
本教材の到達目標は「Pythonによるプログラムの実行についての基本操作ができるようになる」「Pythonプログラムを構成する基本的要素の機能と書式について説明し、例題を用いて実行例を構成できるようになる」「Pythonを用いて簡単なプログラムを自ら設計、実装、テストできるようになる」。
ただし、本書は学習の方向付けとしてPythonを用いたプログラミングの基本を解説しているが、プログラミング言語の仕様を網羅的に紹介するものではない。別途、Pythonについての解説書などを用意して受講されることを推奨している。
「プログラミング演習 Python 2019」
- 0.まえがき
- 1.コンピュータとプログラミング
- 2.Pythonの実行環境と使い方
- 3.変数と演算、代入
- 4.制御構造
- 5.関数を使った処理のカプセル化
- 6.Turtleで遊ぶ
- 7.Tkinterで作るGUIアプリケーション(1)
- 8.Tkinterで作るGUIアプリケーション(2)
- 9.クラス
- 10.リスト
- 11.ファイル入出力
- 12.三目並べで学ぶプログラム開発
- 13.Pythonの学術利用
- 14.振り返りとこれから
- 15.IDLE Python便利帳
「プログラミング演習 Python 2019(コラム編)」
- 0.0始まり
- 1.Floatって?
- 2.ニュートン法
- 3.相対精度
- 4.仮引数と実引数
- 5.変数のスコープ
- 6.乱数
- 7.再帰
- 8.GUI
- 9.プログラムと日本語 ―終わりそうで終わらない文字コードとの闘い
- 10.名前空間
- 12.三角関数
- 13.参照と複製
東京大学、Pythonプログラミング無料入門 pandasやJupyterなど幅広い
東京大学もPythonの初心者にもオススメの教材「Pythonプログラミング入門」を無料公開している。SNS上では本教材も「ホントいい」「初心者にもわかりやすい」などと評判になっている。気になる人はあわせてチェックしてほしい。