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肥料高騰で問われる食料安全保障の本気度(TBS NEWS DIG Powered by JNN)


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都内の農園。ハウス栽培による味の濃いトマトが評判ですが生産者にはある悩みが・・・

関ファーム 関 健一さん
「もうどこまで値段あがるんだという感じ。この先不安」

6種類ほど使っている肥料代は月におよそ50万円。1年前に比べて1.5倍に膨れ上がります。

関ファーム 関 健一さん
「肥料代がどんどん値上げされてもそれがトマトの価格には全く反映しないので、単純に利益が圧迫して厳しい」

肥料高騰の背景の一つがウクライナ情勢です。肥料の主な原料となる窒素・リン・カリ。これらはほぼ全て輸入です。特にカリは生産大国の一つがロシアのため今後の流通に懸念が広がっているのです。また、リンの9割の輸入先である中国が自国での使用を優先するため去年から輸出を禁止しました。

ある日本の農家は・・・

「肥料を追加で買おうとしたら断られた。お金を出しても買えないという事態が発生している」

化学肥料が無いと作物の収穫は半分以下になると言われていて、肥料は40億人の人口を支えているとされています。

その肥料の危機。日本への輸入の大半を担うJA全農は・・・

記者
「これまで中国に頼っていたリンについてモロッコから緊急調達しました」

中国に代わりモロッコからの輸入でしのいでいます。ただ調達コストがかさみます。

岸田総理
「肥料原料の安定的な調達を支援するほか」

政府も26日、緊急対策として調達の支援を表明。しかしあくまで緊急対応に留まりました。

輸入が99%以上という肥料、打つ手はないのでしょうか?

今、急速に注目が集まっているのが国産化です。

朝日アグリア 星野一広関東工場長
「こういった製品が牛糞堆肥を実際に使った製品」

こちらの工場では牛の糞を全体の半分ほど使用した混合肥料に力を入れています。

朝日アグリア 星野一広関東工場長
「このとなりにもう2か所、今年、乾燥レーンを稼働できるように考えている」

独自の技術でペレットと言われる粒状にすることで扱いにくさを解消しました。また、そもそも肥料の使用を減らす取り組みも始まっています。

全農広域土壌分析センター群馬 横手里香センター長
「農家さん一軒一軒の土」

こちらの施設で行っているのが土壌診断。畑の成分を解析することで本当に必要な肥料の成分を割り出し、農家ごとにオーダーメイドの肥料を作成。肥料の無駄遣いが防げるのです。

ただ国産化には課題もあります。オーダーメイド肥料はコストがかかるほか、堆肥の利用は供給体制が整っていないため行政の支援が欠かせません。

今回、ウクライナ情勢によって浮かびあがった輸入品が突然手に入らなくなるという危機。国には短期的な調達の支援にとどめず、長期的な国産原料による生産体制の確立などが求められます。今、食の安全保障への本気度が問われています。



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