[16日 ロイター] - 週明けの欧州株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。中国の経済指標が市場 予想より悪かったのを背景に世界的な景気後退への懸念が強まり、売られる材料となった。一方、資源株が 上昇したのが相場を下支えした。 中国の4月の小売売上高は前年同月より11.1%減り、減少率は市場予想のほぼ2倍となった。微増 が予想されていた鉱工業生産は2.9%減。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)の中で、 世界2位の経済大国の中国経済が今年第2・四半期にマイナス成長になるとの懸念が出ている。[nL3N2X80M Y] ドイツのDAX指数は0.45%下落。フランスのCAC40指数は0.23%下落 した。 ラボバンクのシニア・マクロ・ストラテジストのティーウィー・メビッセン氏は「世界経済は供給網の 問題で苦しむだろう。中国が重要なのは明白だ。欧州が既に高インフレを見ている環境に加えてのことだ。 (中国の弱さは)欧州経済に影響を与えるだろう」と指摘した。 STOXX欧州600種資源株指数は1.58%上昇。工業用金属価格の上昇が背景。主要指 数の下落を相殺した。 英通信大手のボーダフォンは1.9%上昇。アラブ首長国連邦(UAE)の通信会社e&<ETIS ALAT.AD >がボーダフォン株の9.8%を取得したことが材料視された。 フランスの製薬会社バルネバは19.1%の急落。欧州連合(EU)欧州委員会と結んでいる 新型コロナウイルスのワクチン供給契約が打ち切られる可能性が高く、財務ガイダンス見直しの可能性があ るとの発表が嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終 コード 値 STOXX欧州600種 433.67 +0.19 +0.04 433.48 FTSEユーロファースト3 1698.99 +1.09 +0.06 1697.90 00種 ユーロSTOXX50種 3685.34 -18.08 -0.49 3703.42 (※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)