[19日 ロイター] - ロンドン株式市場は大幅続落して取引を 終えた。インフレが世界経済や企業業績に及ぼす悪影響が懸念され、投 資家心理が悪化した。 ポンドの上昇が生活必需品株を圧迫し、ブリティッシュ・アメリカ ン・タバコ(BAT)、日用品のレキット・ベンキーザー<RKT .L>、ユニリーバ、酒造大手のディアジオが1.3─5 .1%下落。英スーパーマーケット大手のテスコは4.1%下 げた。 18日発表した2―4月の2022年第1・四半期純利益が半減し た米小売業大手ターゲットは同日24.9%と急落し、19日 も下落が続いた。 オンライン取引プラットフォーム、IGのチーフマーケットアナリ スト、クリス・ボーシャン氏は「ターゲットはどちらかというとディス カウントストアだ。個人消費の鈍化の影響をそれほど受けることはない という期待があったのだろうが、よりひどくインフレの打撃を受けた」 と指摘。「欧州の小売りも打撃を受けるとの見方から、19日朝には全 体的に売られた。悪いニュースから隠れる場所はない」と述べた。 郵便事業のロイヤルメールは12.4%下落し、終値とし て20年11月以来、約1年半ぶりの安値を付けた。通期の利益が市場 予想をやや下回り、米国での利益縮小を警告したことが嫌気された。 中型株で構成するFTSE250種指数は1.31%下げた。 英住宅修理サービスのホームサーブは10.2%上昇。カ ナダのブルックフィールド・アセット・マネジメントに対す る40億8000万ポンド(50億4000万ドル)での身売りで合意 したのが好感された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7302.74 -135.35 -1.82 7438.09 (ーからご覧ください)